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三州瓦の再利用 組合員紹介

安土城の瓦を焼いた明の一観
  織田信長は安土城を築くにあたって(1576年築城、天守閣の完成は1579年、1582年焼失)、その瓦の製作を明(みん/現在の中国)の人、一観(いっかん)に命じました。焼き上げた軒瓦の前面には蒔絵の技術を応用して金箔が貼られていたといいますから、さぞかし華麗なものだったでしょう。
  瓦研究家として多くの業績を残した駒井鋼之助先生(1903〜1988年)によれば、燻(いぶ)し瓦の製法がわが国に伝えられたのはこのときで、それ以前の瓦は色が不揃いだったのが、どの瓦も同じ黒一色に焼かれるようになったのだそうです。原理的には現在の燻し瓦もこの時代のものと同じ製法で造られています。なお、現在の燻し瓦は、技術の発達により表面が磨いたようになめらかになっているので、色は銀黒色になっています。燻し瓦のことを黒瓦ともいうのは、初期の燻し瓦が黒かったことの名残のようです。
  一観以降の瓦の大きな変化には、もう一つ、平瓦(ひらがわら)から布目が消えたことがあげられます。従来は瓦の素地を瓦型から剥がすときのために間に麻布などを当てていたのですが、雲母粉(きらこ)や粘土粉を型にまぶしておくことによって、簡単に剥がせる工夫がされたのです。

近年まで使われていた燻瓦を焼くだるま窯
近年まで使われていた燻瓦を焼くだるま窯

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その1  百済から瓦博士がやって来た その11  世界のどこにもなかった塩焼瓦(赤瓦)も三州生れ
その2 瓦の技術が全国的に広がった時代 その12 釉薬で美しい色瓦を
その3 需要の減った平安時代、過渡期となった鎌倉時代    その13 よい製品を低コストで・・・機械化の歩み
その4 室町時代、瓦の技術が大きく進歩した その14 煙を出さずに瓦を焼く
その5 安土城の瓦を焼いた明の一観 その15 トンネル窯の登場で飛躍した生産性
その6 桟瓦の登場で民家にも瓦が使われるようになった その16 三州瓦のいま
その7 三州で瓦が造られるようになったのはいつ?     ●産業廃棄物を出さないために:シャモット工場
その8 三州瓦の恩人・・・江戸町奉行・大岡越前守     ●愛知県瓦高等職業訓練校  ●最新鋭の瓦工場
その9 三河木綿ともご縁のあった三州瓦
その10 近代の瓦技術をリードしてきた三州瓦 参考文献  
    ●フランス瓦をいち早く  ●S型瓦の開発    

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